ごあいさつ

20世紀後半に一世を風靡したアマデウス弦楽四重奏団が、その輝きを放っていた1983年春、同四重奏団の精神的支柱、ヴィオラのペーター・シドロフ氏から「fabelhaft gut(途方もなく優れた)」と呼ばれていた近藤良を、チェリスト、マーティン・ロヴェット氏が「 highly gifted and accomplished musician」と認め、自らの共演者として室内楽奏者の道をスタートさせた。

ロヴェット氏との関係は継続され、2000年春にロヴェット氏の最後のレコーディングにも、近藤良と彼の下で研鑽を積んでいた白澤暁子がロンドンに招かれた。

この2人が、アマデウス弦楽四重奏団から受け継いだ室内楽の精神を体現すべく東京カンマーアカデミーは立ち上げられた。

東京カンマーアカデミー アマデウス弦楽四重奏団

活動

さまざまな形態の室内楽演奏、CDおよび放送のための録音、作品委嘱。

プロフィール

●近藤良(クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。)

大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。

先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。

留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。

同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。

また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。

室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。

 

●白澤暁子(ピアニスト。東京カンマーアカデミー理事。)

竹早小・竹早中学校卒業。東京藝術大学附属高校、同大学卒業、同大学院修士課程修了。ドイツ・シュトゥットガルト国立音楽大学マスタークラスを最優秀で修了。

ピアノを安川加寿子、多美智子、高良芳枝、ゲルト・ローマイヤーの各氏に、室内楽を近藤良氏に師事。

アマデウス弦楽四重奏団のチェリスト、マーティン・ロヴェット博士にロンドンに招かれるなど、常に高い評価を得、CDが多数リリースされている。

現在、ソリスト、室内楽奏者としての演奏活動の他、芸術音楽研究所KASHIMA、洗足学園音楽大学において後進の指導にあたっている。